危険です! 「R-443aの入れ替えを勧められました、大丈夫なの?!!」
Q: 使用可能な旧型エアコン・冷凍機器更新の際に、20%の省エネができるとR-443aの入れ替えを勧められましたが、これって大丈夫ですか?
A: 物事にはメリットとデメリットがあります。 取扱い業者のチラシを見てみると「メリット」しか書かれていないのが残念ですね。
さて、R-443aのデメリットについてはご理解されていますか? デメリットの大きな要因は『可燃性』であることです。
成分が、プロピレン55%(±2.0%) プロパン40%(±2.0%) イソブタン5%(±1.2%)のガスです。 可燃性なので溶接工事ができません。
設備工事店がR-443aを充填したのならば、お客様にも充分にそのことを伝えておかないと、修理等で他の業者が呼ばれた時に、他の業者は知らないで、火を使う「ガス漏れ検知器」や、「溶接機」などを使用した時、また、電動工具のモーターなどからの火花などで大きな事故に繋がることが考えられます。 また、改造したエアコンについては、メーカーの保証は受けられません。
そういう特性のあるガスなので、当店では取り扱っておりません。
※ダイキン工業が注意勧告を行っております:http://www.daikin.co.jp/taisetsu/2013/130517/index.html
追記:2015年11月 他社がR22を使用していたエアコンにR443aを充填し故障したエアコンからR443aを抜き取る作業を行いました。また、2017年にも埼玉県でやはり他社がR410Aを使用していた業務用エアコンにR443aを充填し不具合が発生したものからR443aを抜き取る作業を行いました。同じく違法に充填されたR600を抜き取る作業も行いました。工事の詳細は空調工事のブログをご覧ください!
追記:2016年1月 神奈川県安全防災局安全防災部 工業保安課 では、『可燃性ガスへの切替』について勧誘があった時は『安全防災部』に通報して欲しいと1月27日に行われた『神奈川県冷凍空調設備協同組合総会』で課長が発言していおります。